初夏の降雨不足と夏の豪雨による影響が不安要素 備蓄米の在庫は大幅に減少 直ちに増産へのインセンティブを!
2025年夏までの気象条件
現在、記事を執筆している時点(2025年8月11日あたり)の令和7年産米に関する気候状況として
- 7月から8月初頭にかけて、北陸地方を中心に雨不足による水田への水不足が心配された
- 8月に九州を中心に豪雨被害が発生している
これらのことを勘案すると、令和7年産米の出来は当初(作付け面積が発表後)の予想を下回ることが予想される。
備蓄米の在庫状況
また、備蓄米は2025年当初、江藤拓(宮崎2区自民党)農林水産大臣のもと入札による放出が行われた。その後、江藤大臣は「米は買ったことがない 売るほどある 」などと、とんでも発言で辞任、5月21日に小泉進次郎氏が大臣へ就任した。その後、小泉大臣は随意契約による備蓄米の放出を進めた。
それら逐次の出荷による、備蓄米の在庫は2025年6月20日の小泉大臣の記者会見で15万トンとなる見通しだと発表した。備蓄米は通常100万トン在庫がされている。

現在(2025年8月)のコメの価格
現在、先月、先々月あたりからコメの価格は下落基調にある。備蓄米の大量放出により、市場に品薄感が減少したからと考えられる。順当に考えればそうなのだが、備蓄米は8月までに売り切らないといけないというルールがあった。ならば今、ディスカウントしてでも売り切ってしまわなくてはいけない。
もともと毎年、新米が出回りだす前の8月から9月にかけては昨年産米の放出で価格は下がり気味であった。
とすれば、今の価格は「今の時だけ」となる可能性もある。
2025年後半 令和7年産米が新米として出荷されると
これから8月、9月と順々に令和7年年産の新米が出荷されていく。心配な要素はすでに書いた。
しかし、もっとも不安要素なのは備蓄米の在庫の減少だ。来年のことは考えなかったのかと思う。
備蓄米は10年に一度のコメ不足に対応するためと説明されているが、もし今年が10年に一度のコメ不足だとしても来年のことは知りませんではすまないだろう。小泉大臣はとんでもないことをしてくれたと思う。
とりあえず直ちに、米を作っても得をするお金の投下を
石破総理は米の増産に向かうとしている。それはそれでいいのだが、この間、それからの米作りとして大規模化などがマスメディアなどで取り上げられている。
しかし、それまでの米作りを支えてきたのは零細な兼業農家だ。高齢化で離農していっているから米の産量が減少基調なのだが、その人たちや家族がもっとも米作りのノウハウを現時点でしっかり持っている人たちだ。
そういった人たちやその家族が、もう少しでも米作りを続けよう、また、再開しようと思われるほどの一定の補助や所得補償をして、とりあえずすぐにでも米作りができる人たちが米作りに参加できるようにするのが緊急の策になるのではないか。
マスメディアなどで報道される新しいタイプの稲作農家、事業者を増やすには一定の議論が必要だ。来年の作付けには間に合わない。
もう、今年度産の収穫の時期に入っており、来年のことを考える時期はとっくに来ている(買い付けはとうに動いている)のだから、早く決断してほしい。
私の毎日の通勤経路のの風景でも今年、作付けしていない田んぼは増えていた。
まず大事なことは今年、昨年、稲作をしてきた農家が来年も稲作をしてもらえるようにすることだ。

